564: 本当にあった怖い名無し 2013/05/24(金) 16:53:12.56 ID:2wuBmZA30
包丁と猫

728 名前: わんにゃん@名無しさん [sage] 投稿日: 2009/01/17(土) 20:22:13 ID:LlJp9vYu
「…おい。しっかりしろ」
寒い寒い風の吹く、冬の日だった。
お腹がすいて草むらにへたり込んでいた僕に
1匹の猫が声をかけて来た。
「ちいさいな…おまえ、母ちゃんやきょうだいはどうした」
「…わかんない。いつのまにかひとりになってた」
「そうか…。どこか行くあてはあるのか」
「……ううん」
「……」
「……」

「…おい、ちび。包丁はもっているか」
しばらくの沈黙のあと、その猫は僕に言った。
「?」
「もってないのか…なら、これをつかえ」
そう言って彼は、一本の小さい包丁を取り出した。
ちょっと古ぼけてはいたが、それでもきらりと光っていた。
「おれは…もう、つかえないから」
彼は、ちょっと寂しそうにそうつぶやいた。
よく見ると、彼の体はうっすらと透けているように見えた。
「いいか、これからおしえるにんげんのいえへ行け。
そしてこの包丁をだして、今からいうとおりにしゃべるんだ。
しっかりおぼえろよ。…」

565: 本当にあった怖い名無し 2013/05/24(金) 16:56:10.79 ID:2wuBmZA30
>>564
僕は彼から教わったとおりに、人間の家へ行ってこう言ったんだ。
「かっ…かねをだちぇ!」

…その後のセリフを上手く言えたかは、あまりにもハラペコ過ぎて
正直よく覚えていない。
人間は最初目をまあるくして、そのあと目からぽろぽろ水を出して
僕の頭をわしわしなでてくれたのは覚えている。
きみにはまだカリカリは早いな、かんづめとミルクだね、って言って
いっしょにお店へ行ってくれたんだ。

…僕はそのまま、その家の猫になった。
風のぴゅうぴゅう鳴る音を聞くと、あの時のことが思い出されて
ふっと振り返ると、あの猫―先代猫が、小さな四角い枠の中で
すまして座っていた。

あの時もらった包丁は今も、大事に手入れして持っている。

566: 本当にあった怖い名無し 2013/05/24(金) 18:38:06.87 ID:iB5AogMs0
>>564
やめて

568: 本当にあった怖い名無し 2013/05/24(金) 19:52:10.46 ID:RRQzSUwV0
前半は初めて見た・゚・(ノД`)・゚・

567: 本当にあった怖い名無し 2013/05/24(金) 19:39:50.03 ID:eouVNO120
久しぶりに見たコピペ





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か、過去記事が見つからない・・・
コメント15様、情報提供ありがとうございました m(__)m



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引用元:猫に関する不思議な話 12
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1364182456/564-568